第4回:オンライン英会話、緊張しながら初めての無料体験

第2回、第3回に出てきた2冊の英会話本のおかげで、英語を話すということに対する苦手意識はかなり和らぎました。それまでは英語を話すのは「難しいこと、大変な事」だと思っていましたが、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください」のという本のおかげで簡単な表現でも英語は話せる、と思えたことは大きな一歩でした。

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「瞬間英作文ドリル」は、暇な時間を使って、簡単な構造の英文を、短い時間でどんどん作るというトレーニングができました。初めのうちは、なかなか作文ができなかったのですが、何回もドリルを繰り返すうちに、少しずつ簡単なことを英語でパッと言えるようになってきました。それがうれしくて、「誰かと話してみたい」という気持ちになってしまいました。まだドリルは半分も終わっていませんでしたが、自分の英語を使ってみたい、と思えるようになったのです。

少し話はそれますが…

私の場合は、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください」の本は、Amazonの「prime reading」というサービスで無料で読むことができました。「prime reading」は、たくさんの雑誌や本を無料で読めるサービスです。Amazonのprime会員になると自動的に使えるようになります。

prime会員は、本当は一か月で500円のprime会員費が発生するのですが、最初だけ無料体験があるので、読みたい本がprime readingの対象になっていれば、無料体験で読むことができます。私の場合は、ipadにAmazonの「Kindle」というアプリを入れて読みました。

解約もいつでも簡単にできるので、興味のある方はAmazon primeの無料体験もチェックされるといいと思います。

第3回で紹介した「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください」の本は、現在でもprime readingで無料で読むことができます(2020年9月10日現在)。

他にも英語学習に役立つ本をどんどん紹介してくれるので助かっています。

Amazonプライムの無料体験を見てみる

オンライン英会話はSkypeと専用アプリの2種類がある

ソレイシィ先生の勧めに従って、オンライン英会話を受けてみようと思いました。

インターネットで検索すると、いくつもの会社が出てきて、どれがいいのかわかりませんでした。

試しに、一社を選んで無料体験を申し込みました。その会社はフィリピンや、セルビア、その他、色々な国の先生と会話ができるサービスを提供していました。Skypeは使わなくてもできました。

オンライン英会話は、Skypeを使って行う会社と、会社ごとの専用アプリを使う場合の2パターンがあることも初めて知りました。Skypeはパソコンなどの電子機器の操作が苦手な人に敬遠されるらしく、誰でも簡単に使えるアプリを使う会社はそれを積極的に宣伝していました。そして、実際使ってみると、とても簡単にレッスンを受けることができました。

英会話で役に立つフレーズ集があったけど…

人生で初めてのオンライン英会話。

一体どんなことを聞かれるのかわからないので、簡単な自己紹介を英語で事前に練習しました。オンライン英会話のホームページには、会話で役立つフレーズ集のようなものが公開されていることもあるので、心配な人は前もってそちらを見て練習しておくのもいいかもしれません。

レッスン開始時刻になると、画面の向こうに先生が現れました。友達でも知り合いでもない外国人と、一対一で英語で話す、というのはとても緊張しました。でも、やってみたい、という気持ちの方が勝っていたので全体としては楽しかったと思います。

よくあることかもしれませんが、せっかく準備したフレーズはあまり使うことはありませんでした。聞かれると思って準備していたことは聞かれず、思ってもいないことを聞かれたりして、ぶっつけ本番みたいな感じになりました。

「こんにちは」とか、「なんて呼んだらいいですか?」といったことを聞かれました。あらかじめ入力した自分の名前がローマ字で表示されているはずなのですが、外国人である先生達には、日本人の苗字と名前の区別がつかないのか、下の名前にMissをつけて読んでくれる先生もいました。訂正しても良かったのかもしれませんが、それはそれで味があって面白いと思ったのと、英語で「訂正」を行うだけの語学力と度胸がなくて、そのままにしていました。

オンライン英会話初心者に25分のフリートークはかなりきつい

初めてのオンライン英会話だったので、どのコースを選べばいいのかわかりませんでした。各社、先生と自由に話せるフリートーク、のほかに、教材を使ったレッスンも準備されています。「自分の英語を使ってみたい」という今から思えば無謀な気持ちで始めたオンライン英会話だったので、迷わずフリートークを選びました。

やってみて分かったのは、「フリートークは英語を聞くことと話すことが両方できないと厳しい」ということでした。

先生がせっかく話しかけてくれても、相手の質問をとっさに聞き取れなければ、何を答えていいのかわからないからです。

その時には、ソレイシイ先生の「釣り竿表現」が役に立ちました。相手の言ったことが分からない時にsorry?と言って、語尾を上げればいいのです。

語尾を上げれば疑問文になり、伝わります。これは本当に簡単なのに役に立ちました。私は分からないことがたくさんあったからです。

そして、「ソーリー」ではなく「サリィ?」というと、「英語っぽい」発音になるそうです。

英会話に自信があって、「英語を忘れないために英語で話す機会を作りたい」という人はフリートークでいいかもしれません。

あまり英会話に自信がない人は、先生と25分も英語のみで会話をするのはとても大変です。

おそらく全然会話が弾まないので、苦手な人は教材を先生と一緒に学習するコースを選んだ方がいいと思いました。教材があれば何かは話せるし、気まずい雰囲気にならないとわかりました。

そして、慣れるまでは、簡単すぎるくらいの教材を選ぶと、気持ちに余裕が持てると思いました。

「パパ、スマホ買って!」英語でロールプレイング。頑固なパパを全力で説得。

この会社は無料体験の回数が多かったので、何人もの先生と会話ができました。

確か、セルビアの先生だったと思うのですが、その方は高校で英語を教えておられたり、若い頃にアメリカにおられた時期があったりで、とてもきれいな英語を話す方でした。結構人気があり、予約が取りにくい先生でした。この会社ではセルビア人の先生に何回か教えていただいたのですが、私はセルビアの先生の英語は聞きやすいと思いました。

その先生のレッスンは、自宅のソファからのレッスンで、家族がそばにいるのかな、という雰囲気でした。

その日選んだ教材は、スマートフォンに関するものでした。ロールプレイングという項目があり、親友とか、親子になりきって、テーマについて自由に表現するパートがありました。

先生が「僕が父親をやるから、君は娘として、スマートフォンを買いたい、と言いなさい」と言われました。

私の年齢をいくつだと思われたのでしょうか???若く思われたのなら嬉しいですが、突如、私はセルビア人の父を持つ娘の役を与えられました。

「パパ、スマートフォンが欲しいんだけど」

「どうしてそんなものがいるんだ?」

パパは意地が悪くて、簡単にはスマートフォンを買うことを許してくれません。

「スマートフォンがあれば、友達と連絡を取れるから」

「そんなのは電話でいいだろう」

「スマートフォンがあれば、インターネットで色々調べられるし」

「家のパソコンを使えばいいじゃないか」

この「パパ」は、なかなか手ごわいです。

「でも、スマートフォンがあれば、バスの中とか、家にいない時でも調べられる。電車の時刻とか…」

ちょっと私もむきになって、頑張ってしまいました。するとパパは言いました。

「よし、それなら買っていいよ」

やったー!頑固なパパを英語で説得したぞ!

先生にOK, you can buy…と言われたときには本気で嬉しかったです。

でも、一つ気になったのは、you can buyって、自分のお金でスマートフォンを買う、という意味なのでしょうか???

日本では、学生さんのスマートフォンの代金は、親が払うことが多いと思いますが、海外では違うのでしょうか???

先生は、ご自身のお子さんとも、こんな会話をされているのかな、とほほえましい気持ちにもなりました。

でも、自分の父親が、こんなに頑固でなかなかスマートフォンを買ってくれなかったら嫌だなぁ、とも思いました。

この会社の教材はロールプレイングが結構おもしろくて、恋愛について、先生と生徒が親友のように意見を言い合う、というものもあったように思います。

教材があることによって、会話のテーマが与えられるので、先生と話すことが不安な人は教材のあるレッスンを受けることをお勧めします。

こういったやり取りの中で、当たり障りのない英会話のフレーズを暗記するより、「瞬間英作文ドリル」で練習した、簡単な英文を素早く作る、ということの方が色々と応用ができて役に立つと思いました。それと同時に、先生に言いたいことをうまく伝えられず、もどかしい思いをする中で、「もっと喋れるようになりたい」という思いが強まっていきました。

「英会話なんて興味がない」と思っていたのに、やっているうちにすっかり、気が変わってしまいました。「もっと自由に話せるようになりたい」と思うようになったのです。

(「瞬間英作文ドリル」という本について詳しく知りたい方は、このシリーズの第2回をご覧さい)

異なる文化や背景をもつ外国の方々との会話 視野が広がるのもオンライン英会話のメリット

ある若いセルビア人女性の先生は、とてもまじめで、指導に熱心な方でした。私より年齢はうんと若いのですが、英語が上手で、真面目そうな先生でした。その日は、ひどい風邪をひいていたらしく、鼻水が止まらず大変そうでした。それでも、生徒である私を気遣ってくれて、一生懸命教えてくれました。

また別の先生は、この方もセルビアの方でしたが、幼稚園に通うお子さんのいる方でした。

とても勉強熱心な方で、オンライン英会話で先生をしていても、さらに英語力を高めようと学習を続けている方でした。

私が「英語を読むことは好きだけど、聞くのが苦手で会話ができません」というと、先生は「読むのが好きなら、英語のオーディオブックを聞くといいわよ。私は、子供を幼稚園に送る時にそれを聞いて英語の学習時間を作っているのよ」と教えてくださいました。

たしかに、書籍を朗読したオーディオブックを使えば、移動時間なども英語の学習に使えます。リスニング教材以外にも、工夫すれば色々な学習法があることに気が付かされました。先生が子育てをしながら英語学習の時間を作っておられる様子を知り、自分もがんばろう、と良い刺激を受けることができました。

また、「英語以外の趣味は何?」と聞かれ、私は「散歩することです」と答えました。すると先生は不思議なことを聞かれました。

夜でも外の空気はきれいなの?

どういう意味だろう?と思いながら「はい、田舎に住んでいるので空気はきれいです」と答えました。

「そう、羨ましいわ」

と先生は言われました。

先生の住んでおられる地域では、冬に部屋を暖かくするため、どこの家庭でも薪を燃やすそうです。その時に出る煙で、冬の夜は外の空気が汚れてしまうそうです。

便利な家電や暖かい家があって当たり前、空気が汚れないのが当たり前の日本に住んでいる私には、想像したこともない生活です。「英語が上手ですごいなぁ」と思っていた先生が、私のことを「羨ましい」と言われたことがショックでした。

このように、ちょっとした会話から他の国々の方々のことを知ることができるのもオンライン英会話のおもしろさだと思います。

まとめ

こうして、何人かの先生とレッスンをして、無事に初めてのオンライン英会話は終了しました。

最初は不安でしたが、やってみると、意外に楽しかったです。英会話なんて無理、という自分の心の壁を取り除くことができました。

別の記事では、数多くあるオンライン英会話の中から、本当に満足できる会社を見つけるために気を付けたほうが良いポイントなども、書いていきたいと思います。

「ネイティブキャンプ」のオンライン英会話は初心者でも安心

ネイティブキャンプの英会話に対する考え方はこうです

「英語圏国民のような完璧な英語を目指す前に、訳1500程度の英単語を軸に」相手の話す内容を理解したり、自分の意思を伝える

私は芸能人の方がネイティブキャンプで実際にレッスンを受けている動画を見たのですが、本当に、全然話せない、というくらいの方でもなんとかレッスンを受けておられました。(公式サイト内に体験動画がたくさんあります)

先生方は初心者にも慣れているので、相手のレベルに合わせて、ゆっくり話してくれたり、繰り返し言ってくれたりすると思います。

ネイティブキャンプは教材も豊富です。自分に合ったコースを診断してくれるページもあります。何から始めていいのか分からない方は、まずは「初心者コース」を受けてみたり、「コース、教材診断」を使っておすすめコースを見てみるのもいいかもしれません。

★7日間の無料体験があります。予約不要で24時間いつでも気軽にレッスンが受けられます★

公式サイト → ネイティブキャンプ