オンライン英会話はネイティブじゃないとダメ?

オンライン英会話はネイティブでないと効果がないのだろうか?と疑問に感じる人がいるかもしれない。この記事では私自身の体験から、フィリピン人にオンライン英会話のレッスンを受けた時の感想などを書いていきたいと思う。

今や、英語を話すのはアメリカ人とイギリス人だけではない

恥ずかしながら、長年英語を勉強してきたのに、英語といえば「アメリカ人」みたいな感覚を持っていた。でもよくよく考えると、英語を話す人達は、アメリカ人以外にもたくさんいる。イギリス、カナダ、オーストラリアも英語だ。

そして、今、英語話者のうち7割以上は英語を母語としない人々らしい。

はじめてそれを知ったとき、自分の中で世界が180度変わった気がした。

「え、英語を使っている人のうちほとんどは、外国人???

だから、英語はもはや、アメリカ人やイギリス人だけのものではないし、もちろん、カナダ人やオーストラリア人だけのものでもない。そういう時代はとっくに終わっていたということを知った。

フィリピン人の英語力はすごい

フィリピン人の知り合いと英語でコミュニケーションをとったりしていた経験から、フィリピン人が英語ができることは知っていた。

でも、どれくらい使いこなしているのかまでは分からなかった。私の英語力がつたなかったので、向こうも手加減して話してくれていたのかもしれない。

忘れられないエピソードを一つ。

40分以上、英語のみで会話を続けるフィリピン人の少女

その日私は、英語の勉強に疲れていた。好きでやっていることとはいえ、外国語を勉強するのは疲れる。少し英語から離れたくなって、出かけることにした。

外で、ぼーっとしていたら、そばにフィリピン人の少女と中年の女性がやってきた。

二人は私や、他の客のそばに座って、英語で何かを話し始めた。女性は知人なのか親戚なのか分からないが、母親ではない。少女は日本に住む上で何か悩みがあるらしく、英語で女性に相談していた。女性も英語を使ってアドバイスをしていた。

会話の大部分は女性が話していたけど、少女はそれにちゃんとついていっているようだった。

女性は英語を日本人に教える仕事をしているらしい。途中、よほど人に聞かれたくない話だったのか、タガログ語と思われる言語で話した部分はあったけど、およそ40分間、ほとんどのやり取りを英語で行っていた。

その女性は話好きなタイプらしく、ずーっと、途切れることなく英語をしゃべり続けていた

その大人の女性の英語力はもちろん、こんなに若い子が、このスピードの英語についていけるのもショックだった。フィリピン人はここまで英語を使いこなせるのか…と、衝撃を受けた。

今まで、日本人でこれほど英語を自在に話せる人に出会ったことがあるだろうか?

学生の頃教えてもらった英語の先生たちも、ここまでのレベルではなかったように思う。

私が出会ったフィリピン人の二人は、「頑張って考えて英語を話す」というレベルではない。言いたいことを自由に英語で表現できているように見えた。

英語からちょっと逃げたくて出かけたはずなのに、こんなすごい場面に出くわしてしまって、「早く帰って英語の勉強をしなさい」と、誰かに言われているような気になった。

初心者が非ネイティブから指導を受けるメリットとは?

オンライン英会話を受けようかな、と考えている人の中には、できたらネイティブから習いたい、と思っている人は多いかもしれない。

私はフィリピン人の先生たちのレッスンを、オンライン英会話で4か月受けた。

結論としては「フィリピン人の先生に習うことをためらう必要は全くない!」と思う。

そして先生の国籍を気にするよりも、まずは無料体験を受けて、自分で確かめるのがいいと思う。

これから、フィリピン人の先生に英会話を習ってよかったと思う点を5つあげてみたいと思う。

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メリット1.外国語である英語を習得することの大変さをわかってくれる

私が教わったフィリピン人の先生たちは、とても優しくて熱心な人たちだった。

母語として英語を話す人々にとっては、英語を話せるのは当たり前。だから英語を話すことが外国人にとってどれほど大変か、ということはあまり分からないかもしれない。けれど、フィリピン人の先生たちは、英語を学ぶことの大変さを理解してくれる。

こちらがうまく答えられなくて落ち込んでいたりすると、さりげなく、うまくできたことを褒めてくれたりした。

「英語の勉強は大変だけど、努力する価値があります」というような心温まるメッセージを送ってくれた先生もいた。

「こんなことも分からないのか?」とがっかりされたり、あきれた態度をとられることもなく、こちらがヘタでも根気よく笑顔で教えてくれた。

これは英語学習に対する意欲を維持するうえでとてもありがたいことだった。

メリット2.教科書通りの分かりやすい英語で話してくれる

会社の方針だったのかもしれないけど、非ネイティブの先生たちは教科書通りの丁寧でシンプルな英語を話してくれたように思う。YouTubeなどで、ネイティブ達の会話を聞いても、正直、彼らの英語が達者すぎて、全然ついていけない。たとえ字幕があったとしても、辞書に載っていないようなくだけた表現などを使われたら、さっぱりわからない。

外国語として勉強して英語を習得した先生たちだからこそ、お手本通りの英語、教科書通りの丁寧な分かりやすい英語を話してくれたように思う。それに、一文がとても短かかったことも、リスニングの苦手な自分にとってはありがたいことだった。

メリット3.レッスン料を抑えることができる

お世話になって、心から感謝している先生たちに対して少し心苦しいけど…、非ネイティブのレッスンは、割安で受けることができる。

その分、月謝を抑えて気軽にオンライン英会話ができる、というやり方もあるし、安く受けられる分、より多くのレッスンを受け、毎日英語のレッスン、という環境を作ることもできる。

私の場合は4か月ほど、休むことなく毎日25分のレッスンを受け続けた。

たったの25分、と思われるかもしれないけど、かなり充実感があった。英会話は「高い」というイメージがあったけど、オンライン英会話で非ネイティブのレッスンを受ければかなりの時間数を安く確保できる。学習の量を求める人なら、ネイティブにこだわらず、どんどん英語を喋ってみる、というのも選択肢に入れていいと思う。

メリット4.いろいろな英語のクセに慣れることができる

オンライン英会話を始めるまでは、聞きなれたアメリカ英語以外の英語に興味がなかった。なまっているように感じたし、聞き取りにくくて難しいと感じたからでもある。

けれど、冒頭で書いたように、英語話者のうち7割以上は英語を母語としない人々であるということを知ったとき、こう考えた。

「これからの時代は、英語でネイティブと話す機会より、非ネイティブと話す機会のほうが多くなるのではないだろうか?」

英語を母語としない者同士が、英語で意思疎通をはかる時代。

だから、アメリカ人の英語だけでなく、それ以外の色々な国の人々が話す、「母語ではない英語」に積極的に飛び込んで、慣れておくのはいいことだと思った。世界で色々な人々が話す英語。フィリピン人の英語、韓国人の英語、アフリカ人の英語…。

非ネイティブと積極的に英語で話すことで「世界の共通語」と言われる英語を学ぶ醍醐味というか、おもしろさを体験できると思った。世界が広くなるような気がした。

メリット5.ネイティブでなくても、ここまで英語を話せるようになる、という証拠を目の当たりにできる

英語を学習していると時々「自分なんて、やっても無駄なんじゃないか。頑張っても話せるようにならないのではないか」と、迷いや不安を感じることはあると思う。

相手がネイティブの先生なら、英語がペラペラ話せて当たり前。それは私たちが日本語をすらすら話せるのと同じこと。

けれど、目の前で、英語が母語ではない先生たちが、楽しそうに、当たり前のように英語を使いこなしているのを見ることは、ある確信を与えてくれる。

「外国人でも、こんなに英語を話せるようになるんだ」

その事実が、勇気を与えてくれる。壁にぶつかっても、学習を続けようという意欲を与えてくれる。

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もちろん、政府が英語教育に力を入れているフィリピン人と、全く同じようになることは難しいかもしれない。日本人が大人になるまでに経験する英語学習とは比べ物にならない英語体験を、彼らは積んでいると思う。

けれども、彼らが母語ではない英語を、後から学んで習得したことに変わりはない。その事実は強烈な印象を心に与える。

ネットや書籍で、「こうすれば英語は話せるようになる」と言っている人たちはたくさんいるけど、彼らが実際に、どれくらい英語を使いこなしているのかを見る機会はほとんどない。

けれどオンライン英会話でフィリピン人の先生のレッスンを受ければ、先生たちがどれほど自由に英語を話せるかすぐに体験できる。

彼らはレッスンで英語を使えるのはもちろん、テキストが見つからない、回線の調子が悪かった、等のアクシデントが発生した時でさえ、とっさに英語で「びっくりできる」人たちだった。

「あー、ごめん!テキストが表示されない、困ったな、ちょっと待ってね」とか、「本当にごめんなさい、みんなが接続しているから回線が不安定になってしまったので、上司に連絡に行っていたの、本当にごめんね」とか、そういう会話も全部英語。パニックになっても母語が出てこない。

「私は上司に嫌なことを言われても、直接は何も言えない」と、英語でさりげなく職場の愚痴をこぼしている人もいた。

彼らが、「外国語としての英語」を自由に使いこなしているのを見ると、学習に対する意欲が高まり、自分も進歩できる、という確信を与えてくれる。そういう意味でも、非ネイティブのレッスンは、初心者が受ける価値のあるものだと私は思う。

仮に先生が英語を間違えたとしても、それも学びの機会になる

そして、たまに、レビューで、「先生の英語が間違っていた」と怒っている人がいるけど、ネイティブだって、英語を間違えることはある。それは日本人だって、たまに日本語を間違えるのと同じこと。小さな間違いを気にして腹をたてるより、英語を使って人とコミュニケーションをどんどんとる方が英語は上達すると思う。

英語話者の7割以上が非ネイティブである以上、今後、どこかの外国人と英語で話すとき、自分も相手も「非ネイティブ」という状況は起こりうる。すると、相手も自分もおそらく英語を間違えるはず。間違えない英語を求めるよりも、間違いがあるなかでどうやって相手と対話して分かりあうのか、仲良くするのか、というスキルを磨くことも必要になる。

オンライン英会話での先生の選び方

オンライン英会話を楽しく、そして実りあるものとするために私が大切だと思っていることの一つは、「先生の選びかた

たくさんの先生がいるので、それぞれに個性があるし、発音のクセはかなり人によって違う。

私の場合は、本当にリスニングが苦手だったので、なまりの強い英語は全然聞き取れなかった。先生によって、クリアで分かりやすい英語を話す人と、かなりなまっている人がいるので、そこは上手に選ぶ必要がある。

動画で先生が英語で自己紹介をしているのを見て、「この先生の発音が好きだ、聞きやすい」と思える人を選んで受講していた。

それでも実際に受けてみると、聞き取りにくいこともあったので、毎日いろいろな先生のレッスンを受けて、本当に気に入る先生を、お気に入り機能で登録していった。最初は先生をうまく選べず、苦労することもあったけど、だんだん、「お気に入り」の先生たちが増えてきて、毎日有意義なレッスンを受けられるようになった

人気のある先生は予約が取りにくい。平日はどの先生も取りやすいけど、土日はなかなかいい先生の予約が取れない、ということも分かってきたので、土日の予約はなるべく前もってとるようにした。2週間前から予約できるシステムなら、きっちり2週間前に早い者勝ちで先生を予約する。こうすると、土日にがっかりすることが少なくなる。

まとめ

私は決して、ネイティブの授業を否定しているわけではない。きっと、それにも素晴らしいことがたくさんあるだろうと思う。

ただ、非ネイティブの英会話のレッスンを躊躇している人がもしいたら、ひるまず飛びこんでほしいと思っている。自分がやってみて、本当に楽しかったし、そして、英語力が短期間でずいぶん向上した実感があるので、非ネイティブだから効果がないとか、そんなことは絶対ない、と断言できる。

効果がないとしたら、それは、カリキュラムがあっていないとか、別の理由があると思う。

私はこんなにヘタな自分にいつも笑顔で明るく教えてくれた先生たちに本当に感謝しているし、また時間を作れたらレッスンを受けたいと思っている。

オンライン英会話は大抵、無料体験をうけられるようになっている。

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最初の一歩を踏み出すのは少し勇気がいるけど、やってしまえばすごく楽しくて「もっとやりたい」とさえ思った。

どこでもいいので、気になるオンライン英会話の無料体験を一度受けてみるといいと思う。

私はQQ Englishがお気に入りなので、ぜひ他の人にも体験してもらいたいと思った。(QQ Englishについての体験談や記事は今後追加していく予定)

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