中学受験を予定しているものの、算数が苦手で悩んでいる方も多いと思います。
算数が苦手で、点数が取れない人に共通していることは「計算力の弱さ」です。
点数がとれないと焦って難しい問題に手をつけたくなるかもしれませんが、算数が得意な子たちは必ず計算力も優れています。強靭な計算力を持っています。それはおそらく、小さい頃から受験を見越して、かなりの計算のトレーニングを積んできたからだと思われます。
計算が弱いまま、算数で得点を上げることはほぼ不可能です。
算数が苦手、と悩んでおられる方は絶対に計算に力を入れてください。
計算が弱いまま私立中学に上がると、今度は数学についていけなくなります。
中学受験だけでなく、6年間の中高一貫教育の数学の準備として、計算には絶対に力を入れてください。
中学受験に必要な計算力を身に付ける問題集
旺文社「中学入試 でる順過去問 計算 合格への920問」
どこの書店にも必ずと言っていいほどおいてある、人気の問題集です。普通、受験用の教材は文章題や図形問題が多く載せられていますが、計算問題は少ししか載っていません。それだけでは十分な計算力は身に付かないので、計算のみに特化した問題集で、強靭な計算力を身につけましょう。
計算問題は軽視されがちですが、実は、計算が遅い、よく間違える、という状態では、文章題の練習もなかなか進まず、算数の点数も大して上がりません。そして、計算力が弱いと中学生になってからも、数学の学習がスムーズにできず、成績低迷の原因となります。
計算問題そのものの配点は少ないですが、計算力が弱い人が、算数や数学で高得点をとることなど、不可能です。(公立小学校の普通のテストは除く)
計算はできるようになって終わりではありません。
それはスタートにすぎません。
計算の仕方を学んだら、どれだけ大量に計算のトレーニングを積めるか、どれだけ早く正確に計算できるようになるか、という、処理速度の向上を追求すると良いと思います。
なぜそんなに計算が大切なのか
計算は、算数や数学を学習するうえでの乗り物だと思ってください。
計算が弱い人は、徒歩でゴールを目指す、計算が強い人は、競技用の自転車でゴールを目指す、そんなイメージでいいと思います。
ですから計算の訓練は非常に重要です。
「出る順過去問 計算」の効果的な使い方
この問題集は、普通の小学生にはかなり難しいと思うので、計算の苦手な人がいきなり出る順1位の「( )のついた四則計算」をやっても解けないかもしれません。その場合は、出る順3位の「四則計算」から始めると良いと思います。こちらはカッコがないので、まだ解きやすいと思います。それでも、分数や小数を容赦なく大量に出してくるので、解けない人もいるかもしれません。
この教材を使ってみて、難しすぎて解けない、という人は、迷わず、非受験用の普通の計算問題集を買ってください。(学校の計算ドリルが保管してあればそれでも良いです)。1冊500円から1000円くらいで買える普通のもので良いです。
2桁の足し算、引き算(ひっ算)が苦手なら、1年生、2年生まで戻って、簡単な足し算、引き算を、早く正確に解けるようになるまで、簡単すぎる問題を繰り返し、毎日、ひたすら練習してください。
分数、小数、が苦手な人も同様に、その内容が掲載されている非受験用の普通の計算問題集を買って、ひたすらやりこんでください。
学年にとらわれず、今の自分が苦手としているところを徹底的にトレーニングしてください。
簡単な計算が苦手な人は、100ます計算も良いと思います。
6年生が、2年生の計算問題をやっても別に構いません。
とにかく、早く、正確に、計算を一瞬で処理できる状態を目指して、徹底的にトレーニングしてください。
そして、出る順3位の「四則計算」がすらすら解けるようになったら、出る順1位の「( )のついた四則計算」を練習してください。
計算の基礎練習に役立ちそうな問題集
ここでは、他にも役に立ちそうな計算問題を紹介していきます。必ずしもこの問題でなければいけない、という事ではありません。計算練習ができれば、どこの出版社の物でも良いと思います。簡単すぎるところから始めて、たくさん練習、毎日練習、を目指すと良いと思います。
「陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」」
複雑な計算も、実は単純なたし算、ひき算、かけ算、割り算、を大量に繰り返しているだけです。なので、その一つ一つの処理が速ければ、計算全体が速くなり、一つ一つが遅ければ、計算全体が遅くなるのです。こういう基礎トレーニングのようなものは大変重要です。
100ます計算はそういった計算の処理速度を上げるトレーニングに適しています。
「学研プラス もっと計算力(毎日のドリル)」
ここでは3年生を掲載していますが、自分が強化したい内容を掲載しているものを選んで、苦手な部分(分数、小数、ひっ算、など)を集中的に補強することは大変重要です。学年にとらわれず、自分が苦手な部分を徹底的に練習して、素早く正確に答えを出せるようになるまで繰り返し練習しましょう。
こういった基礎トレーニングがしっかりできていると、中学受験用の難しい計算問題もあまり苦労せずに短い時間で解けるようになっていきます。
算数の勉強をするうえで、計算は本当に重要です。計算練習はやり方さえ分かっていれば、先生や親御さんにみてもらわなくても自分でどんどんトレーニングを進めることができます。
計算練習をしっかり積んでいくことで、文章題の学習効率もあがり、点数アップにもつながっていきますので、手を抜かず、計算練習をしっかりやりこんでおきましょう。
自分で勉強しても成果が出ない、進まないという方は個別指導も検討してみましょう
自分で勉強することに限界を感じた、塾の勉強についていけない…そんな時に力になってくれるのは個別指導塾です。塾との併用も可能なので苦手教科の補強にお勧めです。
個別指導塾「スタンダード」はzoomを使ったオンライン個別指導も提供しています。
オンライン指導の場合、通塾の時間を節約できるため、塾通いで忙しい小学生にはは大変適したサービスと言えます。
スタンダードは中学受験にも対応しており、日ごろ個別指導に慣れている先生の指導を自宅で受けることができます。
計算のつまづきポイントをしっかり指導してもらいつつ、慣れてきたら応用問題も指導してもらって成績アップを目指すといいかもしれません。
詳しい情報は公式サイトにもありますが、まずは資料請求をしてみて、お子さんと話し合われるのはいかかでしょうか。
公式サイトはこちらのリンクから