公立高校入試過去問、なぜ必要なのか

入試を知っておけば入試は怖くない

公立高校を受験される方には過去問の購入を強くお勧めします。過去の入試に何がどのように出題されたかを知らずに試験を受けるのは不安なだけでなく、失敗のもとです。事前に実際の入試問題をよく見て適切な対策をしておけば、安心して入試を受けることができるでしょう。

公立高校の入試問題は、学校ごとに異なるものではなく、同一県内であればどの高校も同じ問題を使用します。

毎年公立高校入試の後に、新聞に入試問題と解答が掲載されるのを見たことがあるかもしれません。

製本された過去問は数社からでているので、5年分ほど収録されたもの、リスニング音声を聞けるもののなかから、好きな物を選べばよいと思います。

プリント形式のものはバラバラになりやすく、管理がしにくいので、本の形になっているものがおすすめです。

「もっと勉強しなければ」いい意味の焦りが学習意欲を高める

過去問は遅くとも夏休みには入手して、内容にざっと目を通し、できれば5教科1年分を解いてみると良いでしょう。時間はおおまかでもいいのではかりましょう。時間内に解ききることの難しさを体験するためです。

本物の入試問題を見ると、普段受けている単元、期末、実力テストなどとはかなり違っていることが分かると思います。難しく感じると思います。

数か月後にはこのテストを受けて高校に行くんだ、という気持ちになれば、「もっと勉強をがんばろう」という気持ちになれると思いますので、早めに目を通して、いい意味でショックを受け、今後の糧にしていきましょう。

過去問の効果的な使い方

入試過去問は、学力を伸ばすために作られたものではなく、学力をはかるためのものです。学力を高めたいなら、過去問より、問題集や地道な暗記などをしっかりやっていく必要があります。

では、過去問は何のために使うのでしょうか。

入試に慣れるための練習ができる

せっかく勉強を頑張っていても、入試問題を解くことに慣れていなければ、入試本番では緊張して力をうまく発揮できません。

日頃の受験勉強とは別に、週末などに過去問演習の時間を取り、入試問題を解く練習をしておきましょう。

時間をはかりながら解き、ペース配分の練習

この時には、しっかりと時間をはかり、本番と同じ時間内で解く練習をします。

また、いきなり解き始めるのではなく、最初に全ページに目を通して、どの問題に何分時間をかけるのか、大まかに決めてから解き始めます。時間配分を決めずに解き始めると、途中で難しい問題が出てきて、そこに時間を取られているうちに、他の簡単な問題ー得点をとれたはずの問題ーを解く時間が無くなることがあります。そうすると全体の得点が下がってしまうので、解けない問題は後回しにして、できるものから先に解答していきましょう。

見直しの時間も予定に入れてお

また、見直しの時間もあらかじめ予定しておきましょう。解答欄をずらして答えていないか、記号で答える問題に数字などで答えていないか、計算や漢字の間違いはないか、確認します。

日頃の自宅学習で、本番と同じように解く練習をしておけば、入試の時にも同じようにできるでしょう。

答え合わせをしてどこをもっと勉強すればいいのかを考える

また、解いたらすぐに答え合わせをすることも重要です。

自分がどの分野が苦手なのか、分析してみましょう。

そして、その苦手な部分を克服するために、どのような学習をすればいいのか考え、それを実行しましょう。

今後の学習計画を立てる上でも、過去問の分析は大切なので、必ず過去問演習を行うようにしましょう。

過去問演習は何回やればいい?

最初に過去問を買ったときには、ざっと1年分を解いて、入試問題がどのようなものなのかを知ることが目的です。この時は解けない問題も多く、難しいと感じると思いますが、今後の受験勉強を進める上でのモチベ―チョンを高め、何をどう学習すべきかを決定するためのヒントとして前向きにとらえましょう。

「過去問は3回は解きましょう」というようなことも言われるかもしれません。もっと多い回数を言われることもあるかもしれません。同じ問題でも繰り返し解くとパターンに慣れてきて、ペース配分などもより上手になるのでそれは良い学習法かもしれません。

ですが、仮に、1教科1時間として、5教科を5年分3回解くと75時間です。丸付けや解き直しなども合わせればもっと時間がかかります。毎週末に3時間ずつ過去問演習の時間をとると、75時間分解くために、半年以上かかることになります。毎週5時間ずつだと4か月近くかかります。よほどの難関校を狙う人や、相当な学習時間を確保する気のある人ならできるかもしれませんが、そこまではできない、という人もいると思います。

もちろん、学習時間をたくさん取れればそのほうが有利ではありますが、自分にできそうな計画を立てることが大切です。「3回は無理だけど、1回ならできそう」と思うなら、5教科5年分を1回ずつ解くために必要な25時間を、何月何日にやるか、カレンダーに書き出すなどして、やり切れるように計画を立てて、それを実行しましょう。

公立高校入試過去問を購入するときのポイント

高校入試過去問を購入するときは最新のもの、5年分収録されているものを買うようにしましょう。

受験日が2021年3月の場合は「21年度受験用」を購入します。

Amazonや楽天で購入する場合は、検索に

英俊社 高校入試過去問 〇〇県

と入力、もしくはコピーアンドペーストして検索してください。

英俊社の過去問は5年分が1冊の本にまとめられ使いやすいのでお勧めです。紙もしっかしているので裏の文字が透けそうになることもありません。

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